ガラスサイン、マンションの入り口に設置されたベースはくもりで文字は透明。
多くは文字を残してベースをけしたガラスサインですが自分らはもっと文字の存在感を出したので、ベースを彫り下げ、文字を1ミリほど浮かします。
このようにすると文字のエッジが光って浮き出ている印象が出ますが、均一にベースを彫り下げなければ凸凹になってしまうので、時間と手間をかけて進めます。これ難しいです。
でも完成した印象はカッコが良く印象的です。
ガラスの棚板も通常は四角や長方形ですが、今回はリクエストで手前が緩やかなカーブで、左右が出っ張っている仕様です。
細い部分で約10ミリ、このような形はガラスを削って磨いていく過程で、チップしやすいので思った以上に難しい加工なんです。
出来るとカッコ良いですがね。
ガラスを削っていく場合、細かく鋭利なほどチップしやすくなります。
原因は力加減とサンダーなどの熱。同じ場所をいっぺんで削ろうとするとまずチップしますので、サンダーを動かしながら圧力と熱が分散するように削ります。
現在進行中のステンドグラス、2物件で計18枚の植物デザインですが、ガラス削り出しが2000枚くらいなので、どうしても入り組んでいるパーツはチップするとそのパーツは最初からやり直し。
ガラスを削っていく作業は、想像以上に気力、体力が要りますよ。