鮮やかに全体に彩色されているバラのガラス、海外製で色が部分的に取れたので修復作業の依頼です。ワイド８０ｃｍｘ２ｍほどが２枚、厚さは１２ミリ。
全体に彩色されて、このような表現は国内ではなかなかしませんので勉強になります。国内での要望は花部分を彩色が主流です。
しかもラメが入っているのできらきら感が強いですがガラス専用の色材を使っていなく、色がガラスにくいついていないので浮いてきています。
今回は剥がれた部分のみをリペアですが、まず色は同じには出ません。これは印刷でもロットが違うと色合わせは厳しく合わないのですから、まして表面に透明ガラスがあり尚且つ経年経過、光で色の退色などがあるのでその点を了解してもらってからの加工となります。
こんなに大きく剥がれとる。７センチくらい、これが１０数か所。小さな薄く白っぽい丸は、色材が浮いてきている所。
右が剥がれた色材、左が調色してガラスに彩色した、試作第一回目。合わん・・・
残念なことに、ガラス専用色材でないので数年したら全体が浮いちゃうと思いますが、今回は部分的で良い、という事なので頑張りますが、三日間くらいかかると思いますよ。
基本、人のやった仕事はどのクラフトマンでもやりにくいです。
ステンドグラスなどで、作るだけで修理は出来ない、という相談を受けますが、修理が出来なければ作ってはいけません。・・・と我々は思います。
