氷彫刻の話

2月の初めになると例年、北海道中心で氷彫刻や雪まつりが始まりますが、今年はコロナで中止。

まだ20代の頃の旭川での氷彫刻の写真です。相棒はINちゃん、彼とはタッグを組んで2001年鎌倉カウントダウンで3mの氷の馬やソルトレイクオリンピックへと行きましたね~。

頼りがいのある後輩で、今日もアートガラスのヘルプで工房に来てくれています。お高いに若かったね~。

担いでいるのは、彫刻刀のケース。大きなもので刃渡り10センチくらい長さ70センチくらい。

あの時代、氷彫刻は毎日ホテルでのパーティー演出が数カ所であり、すべて大きいので重い氷彫刻でした。

この五重塔は高さは4mくらいあります。

この地球も4mくらい、設置したばかりでこれから溶けていく過程で、丸くなります。

先輩のIさんから「溶けることを味方にしろ」と今でも覚えています。

レインボーでなく瀬戸大橋。これもワイドは4mくらい。時代を感じますねぇ~。

氷彫刻の修行は想像以上にきつかったですが一人前になったら責任がのしかかり、もっときつかった。この時の夢が、渓流の石になりたい。

一緒に入った5名は1週間で、自分ひとりになりました、そのあと入ってきたINちゃんやWNちゃん、Kちゃんなどと駆けずり回りましたが、あれだけきつい仕事ですと先輩後輩はもう同志なので、今でも交流は続いています。

「つらくても前を見ているのは、夢がその形を消してしまわないように」

テミヤンの詩、あの時とそして今でも、この詩がそのままです。