シンプルで抽象的なデザインの植物、ベースはくもりガラスでドアに設置されます。
このようなシンプルなデザインの場合、サンドブラストで彫っただけでは味気ないのでいつも書くように陰影をつける加工をしますと、立体感が出て高級感も増します。
大きさはワイド60センチ、高さは2mほどです。
先日書きました漢字の彫刻完成。
こちらもベースはくもりガラスです。現在のくもりガラスは薬品加工してあり、汚れが付きにくくなっています。
むか~し、家庭にあったくもりガラスは子供が指を舐めてなぞると透明になりましたが、あれは今の技法と違います。
「水ケシ」と言われる、上から砂を落としてケス加工。ですのでとても細かいケシで現在は使わなくなりました。ですので設備などは絶滅しました。
細かいケシで汚れないものは「ソフト」というケシがありますが、町のガラス屋さんではまず手に入りません。内装ガラスやアートガラスの特殊な製造会社でないと、作っていません。
シンプルなのが簡単、と思われますが違います。
まず、シンプルな方がおかしい部分が目に付きやすい。線が曲がっていたり曲線がきれいでなかったりと、基本技法が大切になってきます。
例えば花びらが1ミリ狂っていてもあまり気にはなりませんが、ラインが1ミリ狂っていると気になります。
それぞれに難しさはありますが、どちらも彫刻は消しゴムが効かないので大変なんです。