壁一面にブラックガラスをVカットして、裏から模様をサンドブラストで剥き、赤いフィルムを重ねたアートガラスです。
黒と赤でシックなデザインですが、店舗の個室です。
シンプルな柄も裏から抜くので、表のVカットのラインと位置が狂うと目立ってわかるので、想像以上に制作は大変です。
アートガラスの場合は、慎重に取付けマンも多く必要です。この状態は6名他で3名計9名の仕事。
ガラスに限らず、壊れやすい造作物を内装業界では「やくもの」と言います。
手前に金彩の羽のエッチングガラスが設置されました。
山本寛斎さんが亡くなったとニュースでありましたが、バブル時代にはステンドグラスのデザインもしていました。今はもう無いステンドグラスの会社が直接お願いして作り、その会社が辞めるときに代表から山本寛斎ステンドグラスの3枚のプロトタイプを貰って、20年経った今でも打ち合わせ室にあります。
機会があれば、奥から引っ張り出してご紹介できればとも思います。
あのような感性の人は、活動がやはり海外中心となるのが分かります。
「日本では、多くの人と同じことが評価される。海外では、人と違ったことが評価される」