店舗の入り口ドア、アートガラス無事に設置完了です。
今回は中が見えやすく、溶かしたガラスとスワロフスキー、プラスエッチングで細かい模様というリクエストでしたので、希望デザインよりも多くスワロフスキーを曲線ラインで接着しました。
溶かしたガラスはクリアのガラスの厚い板をハンマーでカットして、窯に入れて程よく溶かします。こうすれば角が丸くなり、安全です。
スワロフスキーも大きさを数種類使い分け、曲線状に等間隔で並べていきます。きれいな曲線にレイアウトするのはコツが要ります。
そのまま並べてもきれいに出来ず、時間もかかります。いろいろ試してきれいに無駄な時間がかからない技法を探っていきますが、より良い技法があればそちらを優先します。
2mくらいの曲線を10本ほどスワロフスキーを貼ると、思った以上に個数が要ります。今回は約1000個、表と裏面に交差して貼るので、技法を探っていかないと制作時間が無駄にかかってしまいますので、どのような制作物でも技法は進化、変化させなければ。
現場に出ますと、様々な職人さんが制作物を設置していますが、そこにも自分たちの仕事のヒントはあります。
ただ作っているだけで、現場に行くのを嫌がる人もいます。
確かに現場は楽ではありませんが喜怒哀楽のいろいろな経験をして、制作に生かすことが出来ます。勉強することと学ぶことは違います。
ですので現場に行くのを嫌がる人には、自分は仕事を教えません。
結局は「井の中の蛙、大海を知らず」になって、自己中心的なクラフトマンになってしまうと思います、経験上。
アートガラスにはエッチングガラスでもステンドグラスでもない、抽象的なアートガラス特有の素敵さがあります。