アートガラス建材(建築アートガラス)

この業界も40年近くいますと、アートガラスの仕様も様々に変化してきます。

当社の基本は、エッチングガラス(サンドブラスト彫刻ガラス)とステンドグラスですが、建築に使う装飾のガラス材は、既製品でなくオリジナルなアートガラスのリクエストもあります。

写真のガラスは、クラッシュという細かくひびが入っているガラス。これを20年以上前に見た時は、けっこう感動しました。

考えた人は、東京の建築ガラス業界では大御所だった人。仕事で会ったことありましたが、頑固そうでした。もっともこちらはまだ若造でしたからね。

3mなど結構大きなクラッシュガラスも可能です。斜めから光が差し込むときれいです。

 

 

 

こちらは一枚板の自然な流れのあるガラス、ヨーロッパのアンティークイメージで、映画の「パイレーツ オブ カリビアン」の海賊船の船長室の窓に使っていました。

映画見ていても、すぐにわかるガラス、大きさは2mくらいまでですが、当社ではけっこう使います。無機質なガラスも流れがあることで、温かみがあります。

 

 

現在 格闘中の色ガラス試作。

 

日本は木と土と紙の文化なので、溶かすガラスの窯の大きさなど欧米に比べて厳しいです。やはり需要と供給がないと熱を使う大きな設備は出来ません。

そのかわり、エッチングガラス(サンドブラスト彫刻ガラス)は世界でも独自な彫り方で、自慢できると思います。

どうやってんの?という海外のアートガラス装飾材の写真が来たときは、40年間共に冷や汗流してきた他のガラス会社の仲間に聞いたり、聞かれたり。

でも基本のエッチングガラス、彫刻ガラスとステンドグラスが一番、我々は好きなんではないかな。