結婚式場ステンドグラス(建築ステンドグラス)

年に1~2度、1mx3,2mの12ミリガラス100キロくらいをメンテナンスのために、階段13階を手上げします。それが昨日でした。階段の壁の余裕がないので、ガラスを斜めにして持ち上げていくので、7名必要です。これを2枚、2度ですので、26階分。

昨年度よりも確実にパワーが落ちています…老いるショック。

写真はこの結婚式場のステンドグラスを設置した時のもの。人と比べて高さがありますが、ステンドグラスは大まかなパーツ(この場合な4分割)なのでエレベーターに入り、楽です。

板硝子は分割できない1枚物なので、エレベーターに入りません。最近のエレベータは天井の高いものが増えてきたようですが、3m超えはまだまだ少ないです。

ステンドが大きいのか、見てる人が小さいのか。(この人、170センチはあります)

ヨーロッパから届く100年ほど前のアンティークステンド、届いたときはこんな状態が多い。

これから見栄えがして、なおかつ費用が無駄にかからない修復をしていきますが、TU君中心で優に3か月~6か月かかります。

天使の顔、外国の子、日本人はなかなか外国人の顔がうまく描けないものです。その代わり、日本人の顔、例えば侍などは外国人はなかなかうまく描けません。

それでいいんです。

100年以上前の欧州のステンドグラスは、絵を描く画家と組み立てるステンド屋の分業、しかもガラス材自体も手作りでしたので、美術品です。

絵画的センスと絵付けやガラス材料など、100年前くらいのステンドグラスが頂点と思います。それ以前はもっと絵が繊細ではなく、それ以降は抽象的なデザイン主流になっていきます。

教会も数十年、数百年単位で建てて、各職人さんの子孫が何代も仕事を引き継いでいた時代。

現在よりも便利ではない時代ですが、心豊かな時代であっただろうな、と思います。