フューネラルアートガラス(葬祭アートガラス)

お世話になっている住職の方と久しぶりにお電話で打ち合わせの話をダイレクトでしました。女性の住職、尼寺のお客様で女性の感性で早くからアートガラスを使っていただいて、嬉しいです。

次の計画にあたり、資料を探していたところ、10年ほど前に制作したアートガラスの写真がありました。

蓮のエッチング彫刻ガラスと仏像の背面のエッチングガラス、そして仏像の座っている丸い台座、これもガラスで作りました。

この仏像はすべてガラスの無垢で2分割になっていますが、重さは200キロほどありました。重くてさらに持ちにくいこと。男5名で何とか設置できました。

200キロのガラスの仏像なので、下の丸い台座はガラスのみでは持ちませんから、中にコンクリートの柱を先に計画して、回りに曲げガラスを巻いています。

そして下の蓮のエッチングガラスは照明などのメンテナンスで容易にガラスが外せるようになっています。容易に外せるけれど、通常はしっかりと設置されていること、この矛盾することをクリアするまで悩む悩む。

ガラスの仏像は高さが約80センチほどの大きさですが、この大きさは日本国内では設備の関係などで制作は出来ません。

これだけ大きな溶かしたガラスの無垢、素晴らしいを通り越して技術的に、すごい、となります。しかも顔の造り、きれい。

今回、制作したHT社の方は台湾で制作、ということでした。台湾の溶かしたアートガラスの写真や資料を見せてもらいましたが、素晴らしいアートガラスを制作しています。

でも台湾に限らず、海外ではエッチングガラス彫刻はあまり制作していないようです。

いつか台湾のガラス工房へも行ってみたいですが、なかなかタイミングが合いません。