キセガラスのサンドブラスト (店舗・住宅エッチングアートガラス)

ガラスを彫るという作業では、大きなものから小さなもの、大胆なモチーフから細かいモチーフまで、注文された方のイメージがそれぞれなので、様々な技法を使って仕上げます。

こちらはキセガラスと言う、クリアのガラスにブルーのガラスを合わせて溶かしているステンドグラスのガラス材。

ブルー1色のガラスと違い、クリア+ブルーなので、ブルー面を彫れば、白く光を通します。キセガラスは通常のガラスよりも10倍くらい、お高いです。

ステンドグラス作家さんが、どうしてもこの模様を取り入れたステンドグラスを制作するに当り、いろいろな工房へ打診して、悩まれてお来しになりました。大きさは40cmx60cm位ですが、きれいな模様をデザインされているので、このような場合は各部分をしっかりしたラインで彫刻しなければ線が遊んでしまい残念なことにならないように、がんばります。

1ミリほどの細いラインもきれいに彫り出せて、良かったです。

現在進行中の和の波模様の試作。ケシ1色と可能ならばケシ4色のパターンがご希望。

波模様がワンピース、1センチほどと細かいので、マスク材をどうしようかなど検討して良い方法を見つけました。

写真の左はケシの濃さの試作、右の波の濃さ4色の試作。すべてハンドクラフトなんで、最後は感。

頭のイメージと現実の技法がマッチしたときは、やはり気持ちの良いものです。試作がうまくいって、これで本制作に入れます。

今回の2点のようなモチーフ、ガラス屋にしてみると逃げがない分、見た目より難しいのダス。