エッチングガラス (店舗アートガラス)

2枚ガラスを重ねて演出する、エッチングアートガラス設置完了です。

5箇所2枚なので計10枚のガラスのクリーニングは、かなり大変な作業。きれいになったと思っても角度が違う方向や光の入る方向で気になる部分が見つかります。設置したらもう内部はクリーニングできないので、このような場合は1箇所のアートガラスにたくさんの人が集中してクリーニングしなければ、効率良く進みません。

設置の60%はクリーニング作業、基本は手垢ひとつ無いのが理想です。自宅の窓ガラスでもこれほど拭きません、というくらい、現場ではクリーニングします。

細かい部分まで気をまわすと、設置完了したときに品良く納まってくれる空気感があります。それは自己満足で良いんです。

「神は細部に宿る」です。

正面2連と直角に3連、並びます。ワイドは90cmで高さは2m。

これから床に石を張るということ、ですのでまだ床は養生されています。

スワロフスキーがキラキラと美しいです。今回は6800個のスワロフスキー、キラキラ感を増したかったので当初のデザインから1200個多くしました。

ガラスにサンドブラスト彫刻に薬品加工でエッチングガラス、それにスワロフスキー接着してエッチングアートガラスになります。

設置しているときに、若いスタッフの女性達が、「来店した方、インスタ映えしそう」と喜んでいただきましたが、最近はインスタ映えもデザイン、制作時には考慮する大切さを教えてもらったようです。現場には勉強材料がいっぱいあります。オイちゃんなんてインスタってインスタントラーメン、くらいしかピンとこないのだから人から教わらないとわかりません。

建築のアートガラスでは完成した写真を見て携わりたい人が多いですが、その時点で現場設置まではわかりませんので、この現場設置作業で多くの人が腰を引きます。アメリカザリガニのように。

ガラス職人初め、他の職人や現場管理者とのやり取りは、やはり肉食系でなければ辛いかもしれません。理想は雑食系。

今回は広い空間で施工がし易かったですが、店舗などでは様々な業者は入り乱れて、ぐちゃぐちゃなときも多々あります。かと言って、取り付けだけ職人さんへ頼もうでは、建築アートガラスは無理。

身体で冷や汗かいて、ノウハウを身につけないと。それに最前線に共に挑まないと、職人さんは動いてはくれませんもの。