ぶどうのエッチングガラス(建築・住宅エッチングガラス)

4連作のぶどうのエッチングガラス、完成。

ぶどうだけではさみしかったので、トンボを彫りました。場面に生き物が入るとやはり和みます。ハスの花などにカエル君などを入れて、隠れミッキーならぬ隠れカエルを提案すると、かなり喜ばれます。

冷たいイメージのガラス材に、温かみが出ます。

今回は葉っぱにも細かい模様を入れています。細かい模様を入れることで、質感を感じられます。

ぶどうやバラはエッチングガラスをやり始める時の基本モチーフですが、実はけっこう難しいです。今回のようにカジュアル的にするばあいと、もっと重厚感があるデザインの場合、まず葉っぱの形が違います。

でも住宅などではあまり重厚感がありますと他のインテリアとマッチしにくいので、希望の方向性を打ち合わせること。重厚感があるぶどうは、ヨーロッパのような空間に合います。

ぶどうのエッチングガラスの場合、ツルはかなり目立つので気持ちの良いラインで彫るように心掛けます。ツルがしなやかで伸びやかでないとイヤです。

今年もあとわずか。本日はTU君と鎌倉のど真ん中の住宅へミラーの取り付けに行ってきました。このご夫婦はアートガラスでもう10数年来のお付き合い。W大学の教授で小泉八雲の研究者、知的で気さくでとても素敵なご夫妻です。昨日はご夫妻でクイーンの映画を久しぶりに映画館で見てきた、と盛り上がりました。鎌倉の町はいつもよりも空いていて、これからにぎわうお正月の前の静けさのようでした。

工房と住まいを鎌倉から移して、早や10数年、住んでいた頃はよく観光の人にお寺を聞かれましたが、半分くらいわかりませんでした。住んでいる人は観光ガイドをみたりしないので、小さなお寺の名前や細かい名所は知らないものです。

友人のHY氏は子供の頃にお寺を聞かれると、知らなくても「あっち」とうそを教える厄介なやつ。「だめじゃん」と言っても、「あっち行って、崖からピュ~って落っこちちゃうんだ」と己の世界にどっぷり。そんな彼も広告会社で己の世界感を最大限に発揮。

観光するときは、安易に子供を信じてはいけません。子供は天使ばかりでなく、悪魔もいますのでね。