和風のエッチングガラス(建築・フューネラルアートガラス)

牡丹のエッチングガラス、当初ベースはクリア指定でしたが、設置した後に外が見えすぎるのでベースをケシて見えにくくして欲しい、との依頼でした。このような場合は、可能であれば現場にてくもり加工をします。

エネルギーはやはり、工房内で作業する何倍も大変ですが、がんばるしかないわけです。

彫刻が完成してしまっているのと、ベースをくもりにすると絵柄は死んでしまうために、絵の回りに3ミリほどの透明部分を作り、ケシ加工をします。

3ミリの透明部分があることで、絵柄が浮き立ちます。当初からベースくもりの場合は、シルキーなケシガラスを使うことで彫刻部分は目立ちます。蝶々を入れることで、動きと空間が出ました。

現場での作業で大変なのは、砂を使っての作業ですので、床や壁は大きくシートでカバーして、終わった後は掃除機で飛び散った砂を吸い取らなければなりません。また作業人数も工房内よりも倍、必要です。

やはり、物事はホームグラウンドの工房内が良く、アウェイは体力、気力が吸い取られてしまいます。

イメージの世界や感性の問題は、いつも難しいことです。

まあ、終わりよければすべてよし、で無事に納まることが一番です。