木々のエッチングガラス(建築・住宅エッチングガラス)

先日に特殊柄の話で小さなものはどのように使うか、との質問がありましたので、すぐに見つかったエッチングガラスの写真で説明します。

この場合は、細かい柄は木々が重なっている部分に、葉っぱの質感で使用しています。

注文された方から提出された絵を彫刻する場合は、どうしても絵筆の表現では彫れない場合がたくさんあります。多くの彫刻ガラス、エッチングガラスやサンドブラストの写真を見ますと、このような場合、彫るだけが多いようですが、それでは味気ないと思い、同じではないけれども同じ方向性の表現をします。

葉っぱや山、地面、古い壁など、抽象的に表現して彫れますので、ありがたい技法。

鳥がとまっている太い木の表現は、また違う技法です。この技法は小鳥の身体でも使っています。大きく使うと木、細かく使うと鳥の羽毛質感、この技法は特殊柄とはまったく違う方法です。こちらのほうが、使いこなすコツがいります。

ただ彫っているだけだと、このようなモチーフはどうしてものっぺりしてしまうので、質感と陰影を使うと重厚感が出て、喜んでいただけます。

木の肌、鳥の羽毛や小さな魚のうろこなど、質感を出す場合はこの技法が一番と思います。探すのに毎日のように考えて2年かかったので秘技ダス。