ミュシャ、ふたたび。GWのミュシャシリーズ2です。
楕円ガラス12ミリです。楕円形のガラスは今はメーカーに縦横寸法を伝えますと正楕円でコンピューターカットしてくれます。昔なんぞは、ベニヤ型で手カットしたもんですが、今は正確な楕円形が出来上がってきます。
ミュシャは人気モチーフなので多くの工房さんが制作していると書きましたが、その分テクニックとインパクトを重視しなければならないということ。
写真ですと顔などの表情が細かく写りませんが、まずは顔、特に目と唇。唇は彫刻では非常に難しいんです。唇にラインはなく、肌の質感が違いながら立体感はあるわけです。
ここをラインで彫ってしまうと、分厚い唇になってしまいますので、注意。瞳も顔の内側にある球体なので、彫り方を間違えると出目金になってしまいます。
写真ですと顔の表情がうまく写しきれませんが、実際のエッチングガラスは良く目立ち、最初に目がいくところなので、神経を一番使うところ。逆にこれが決まれば、他の部分は楽しく彫れます。
細かい部分までオリジナルの模様柄などで立体感を出したので、重厚感と存在感は出たと思います。