ガラスサイン(建築ガラスサイン、アートガラス)

噴水公園という名の公園に強化ガラス19ミリにエッチングで文字を彫刻。

まだ造成中ですが、どんな噴水ができるのかな?

強化ガラスには彫れません、と多くの工房さんが言いますが、彫れます。強化ガラスは表面は強化ではないのでその部分を彫れば割れません。逆に言うと、その部分から深くなると爆発します。

今まで30年余り、強化ガラスにエッチングしてきましたが割れた(爆発)したということはありませんので、彫れます。彫れる深さはこの場合、1ミリから2ミリほど。十分に深さが感じることが出来ます。

ガラスサインのお話で、文字がお店のオリジナルの場合が多々あります。

この場合は筆文字、お店の方の直筆です。こういう場合はハンドカットですとかなり忠実に表現できます。中華街のお店に多いパターンです。

直筆の場合、朱印が押されていることが多いのですが、そちらもエッチングで彫って朱色のガラス専用の色を彩色します。

赤ではなく、朱色、こちらもきれいに表現できます。

アートガラスでの文字は小さな文字では特殊なマスク材を作って彫刻している工房さんがネットではいっぱいありますが、大きな文字でのガラスサインはハンドカットですと気を使いますが面白い分野です。

文字も30センチを超えますと、石屋さんでも「尺文字」といって急にヘビーになります。

みなとみらいの「日本丸」と石に彫られている文字が帆船の前にあります。まだ尺文字など経験する前にやった仕事。彫刻も帆船の前の外。石に彫るとその後のガラスに彫るときに細かい石が混ざってしまい、ガラスの彫った表面にチップしてしまうので今は石には彫りません。

まあ、それはそれはヘビーでした。若いから無茶出来たと思い、今だったら出来るかな?

敷石の上に2日間、16時間近く座っての作業でしたが、後日低温やけどというものになりました。低温やけどは痛くてなかなか直りません。もうずいぶん前の思い出です。