台風来る前にステンドグラス取付 


ステンドグラスランプの完成後に、Hさんに入ってもらったステンドグラス、台風が来るので2日早まりました。 きつぅ~。

仕事の納期で2日間はきつい。 48時間短いってこと。

左の写真が組み上げて、これから艶出しをする直前。 多くのステンドグラス工房は、ガラスクリーナーやアルコールで拭いて完成ですが、それではいまひとつ、ガラスの光り方が曇ってぽいので、秘密の方法で磨きます。 これも飯の種です。

光が入ると艶っぽく見えます。

めずらしく、設置前、設置後、ビフォー/アフターを撮りました。

階段上の明かり取り窓ですが、隣の屋根がばっちり見えます。 通常は、曇りガラスや型板ガラスで視線をさえぎるのですが、正直、それでは味気ありません。 というか家でなく倉庫みたいと感じます。

もう一歩、考える方はブラインドやカーテンを下げます。 カーテンやブラインドも、特寸法で作るとけっこうなお値段しますが、それにもう少し予算を足せば、ステンドグラスを特注可能です。

カーテン、ブラインドより空間全体のイメージを変えてくれ、見た方の印象は格段にちがいます。

ステンドグラスやエッチングガラス、アートガラスのお値段は、工房によりマチマチで価格差は3倍、4倍と開きがあるのが現実です。 2倍ではなく、3倍、4倍ですよ。

でも、高いから良いものとは限りません。 前にも書いたその工房の仕事レベルで見積もりが出てきます。

例えば1500ミリの仕事を、いつも500ミリの仕事がメインの工房はでかい! 大変! となり、3m4mの仕事をした工房では、お手ごろサイズ、となるわけです。

所詮、人が作るのですから、大変なものは高く見積もるのが人情。 お手ごろサイズであれば、落ちついて見積もるのも人情。 でも、安売りが言い訳でもありません。

これも前に書いたけど、10万円の仕事を出すときは、いつも100万円の仕事をするところへ出せ、という教えがあります。

いつも1万円の仕事をしているところに出せば、10万円の仕事は喜んでくれますが、1万円の10倍の出来は期待できません。 いつも100万円の仕事をしているところに出した10万円の仕事の出来は、けっして10分の1の出来ではなく、それ以上の出来というわけです。

でも、目標はいつも100万円の仕事をしながら、笑顔で1万円の仕事もできること。

基本は、その見積もり事項にどれだけ説得力があるかです。 それが適正価格ということ。

正直、たまに来る仕事に対して、とれたら儲け、というぼったくりな工房も残念ながら存在します。 こういう工房は、アートガラス全体の価格誤解を招くので、勘弁してもらいたいもんです。