個人住宅ステンドグラス完成

前回に完成前の制作テーブルに寝かしている状態のステンドグラスの写真を載せましたが、クリーニングして完成の光を入れた状態のステンドグラスです。

2枚ともに光が入ると、寝ている状態とはまったく質感が違います。もちろん、この状態が完成形です。注文された方々のそれぞれのお好みの色です。基本的に何色使っても価格は変わらないようにしていますが、ピンクは別。

ピンクのガラスは通常のガラスよりも、ガラスによって10倍以上します。理由は発色させるために、純金を使うため。より深いピンクほど純金度が多いのです。でもものすごくきれいなピンク色なんですよ。

各色ガラスの発色がきれいで、おいしそうです。また白い部分のガラスも白と透明が混ざっているので、のっぺり感がなくなります。

ステンドグラスはじめ、エッチングガラス(ガラス彫刻)やアートガラスのガラス素材は光がとても重要になります。しかし、この光が効果的になることが設置場所などの条件で難しいことでもあります。

現在はLEDが主流になってきましたので、とくにエッチングガラス(ガラス彫刻)では小口に当てての演出も多くなりました。

今までの蛍光灯の光よりも波長が長いので、ガラス素材にはより多く届きます。また色の変化も自在です。

でもやはり、焚き火や暖炉、ロウソクの炎の暖かさ、優しさが一番の好みですが、これからどんどんLED化になってゆくのでしょう。

ステンドグラスの外部からの光で最適なのは、北側の窓と言われています。個人住宅のステンドグラスはお隣や外部からの視線を遮るという役割も多く使われます。