平彫りサンドブラスト

エッチングガラス=サンドブラストで平彫りと言われる仕様、白い部分は透明です。ワイド600ミリxH1600ミリほど。

この後、フッ酸加工に専門工場へ送ります。ケシた部分はそのままですと汚れが付くので、強力な薬品で洗うわけです。専門工場でないと猛毒なので出来ません。薬品で洗った後に白い部分を剥がしますが、強力な薬品でも剥がれないテープなので、お湯をかける設備に入れて剥がします。

どのくらい猛毒なのかと言えば、ガラスを寝かして薬品をかけると煙が立ち上がりますが、それを吸ったら肺がやけどして呼吸困難になります。煙が皮膚にあたるだけで軽いやけどになります。

30年以上前に無謀に外でやったら、腕と顔をやけどしたんで確かです。

ケシガラスをフッ酸の薬品で洗うと、フロストガラスとかタペストリーガラスなどと呼ばれます。

平彫りは立体彫りよりは手間は容易ですが、このようなデザインはハンドカットが難しい。曲線を均等にカットって、非常に難しいっす。

その昔、くもりガラスが各家庭にありましたがあれは水ケシという技法、今はもうありません。

空気を送ってケス,今の技法と違いコンプレッサーなどない時代、高い場所から水と砂をガラスに落としてケシていました。

非常に細かいケシなのですが、今はソフト加工という細かい砂でケス技法がかなり近いです。

九州に送りましたが、無事に設置完了したかな?