ウィリアムモリスイメージエッチングガラス

飛び込みで制作した花柄のエッチングガラスです。写真は日曜日の25時過ぎ、へばってました。 花の大きさは1ヶ2センチ、20ミリくらいで下から1200ミリ、1,2m、横に2mで連続しています。

お客さんからはこの場合、壁紙などのパターンのA4くらいの小さな柄を送って来られ、これでお願いというパターンでした。 これをどこがリピートしているかを探して、原寸に墨で描くわけです。このような小さな柄は手カットですと時間がかかりますので、墨で描いた原寸図をAT社に送り、樹脂のフィルムを作ってもらいます。

これをASAマスク、アーサーマスクと言います。 大きさは約40センチx60センチですので貼りあわせていきますが、隙間を埋めたり、重なる部分を手カットで調整したりが時間がかかります。全部で19枚貼りました。 貼るのが1としたら隙間埋め、重なり調整が10くらいの手間です。

でもここでしっかりと作業しないとずれたり、余分な部分が彫れたりですべてオジャンになりますので、慎重に作業。

よくアートガラスの仕事を薦めている広告がありますが、このマスクを作る機械まで買わされるそうです。彫る機械セットとマスク制作機械セットで300~500万円!とか。それで大きさは30センチx40センチくらいの小さなもの。彫る機械セットも1mくらいまでしか彫れないものです。

我々はマスクは必要な時に必要な分だけAT社に作ってもらってます。ここのマスクは日本で一番出来がいいです。もう34年の付き合いです。担当のS部長、今は社長のSさん、毎回ありがとうございます。 ですので彫る機械セットも我々が組めば40~50万円で十分な設備ができます。

よくアートガラスで独立という宣伝があり、退職金や貯金をはたいて3日間ほどの講習を受けて工房を構えた方々から相談を受けます。 「どうすれば仕事がとれますか?」それがわかれば苦労しませんわ。

まあ、アートで独立、という言葉に魅力を感じる事は理解はできます。でも3日間の講習では無理。

オイラは毎日毎日34年やってまだまだ道半ばですから。 例えば外科医に例えればわかりやすいです。3日の講習で手術は担当できません。