ステンドグラスでも、透明ガラスのまわりを斜めに面取りして組む、ベベルドステンドと言う仕様があります。
この仕様は透明ガラスを原寸でカットした後に手磨きで斜めに12ミリすべてを磨くので、非常に手間がかかります。現在、専門の手磨き職人さんもわずかしかおりません。
非常に手間と時間はかかりますが、色を使っていませんのでシックで光の屈折で斜め面取りが光り、品があるステンドになります。
左右はオパール色の50cm角のイタリアのガラスです。このガラスは良いですが、使い方が難しいです。
ステンドグラスの一部に面取りガラスを使うだけで、レベルアップします。
季節柄、学生さんが来年のアートガラス業界への就職相談をされます。
狭き門ですが、第一歩は「返事を大きくする」こと。
ベテラン職人の言葉
「若いの、何にもできないことは分かってるんだから、せめて返事は大きくな」
大きな返事をすれば、可愛がってくれて仕事は教えてくれますよ。