ガラスの噴水(積層ガラス)

早いものでもう1月も終わり。正月気分をもっと味わいたかったです。

ホテルで積層ガラスが破損したという相談があり、資料を送ってもらいました。聞くところによると3段のお皿状を一体化せずに重ねた、という事ですが、それは危険すぎますよ。しかも小さな噴水ではありません。

デザイン重視だと細くしたくなっちゃうのは分かりますが一番下の土台ガラス、もう少し太くした方が良いのでは。

ガラスも水も透明なので重さを実感しにくいですが、ものすごく重いものです。

要望で、3段一体化してさらに取り外せるようにしたい、とのことですが、しっかりと一体化、取り外しは簡単に、そしてきれいにしっかりと復元できるように、を考えた技法、建築技法を使えば可能です。

 

噴水は2種類の水の出方があります。水が吹き出すタイプと上からあふれ出すタイプ。

ガラスの噴水の場合は、後者の上からあふれ出すタイプしか作ったことがありませんが、水はものすごく厄介なものです。あふれ出すタイプの方がむずかしいです。

水平レベルが少しでも違うと片流れになってしまう、完全水平を出すのは至難なこと、そのためには水の量を打ち合わせないとなりません。ガラスの中には、水が登ってくる穴もすべてのガラスにあけます。

 

理想は水がきれいに全周にあふれ出すイメージですが、イメージ通りにはなかなかいってくれません。

誰かが言ってた「パヒュームの、のっちの髪形にしたいと美容室に行ったら、鏡のなかに芸人の永野がいた・・・」

「ゴッホよりラッセンが好っき!」

なかなか思ったようにいきませんわ、世の中は。