納期に向けてグラデーションのアートガラスを進行中。
色鉛筆の彩色ガラス、ミラーの裏からエッチング彫刻して彩色したもの。もう30年前くらいに制作したアートガラスです。
各色、3パターンの濃さと先っぽ部分のグラデーションにエネルギーを使った記憶が鮮明に今でも残っています。
大胆なデザインですが、色が入ることでけっこう好評でした。
メーカーではカラーガラスの既製品が各メーカーさんでありますが、決まった色しかないことと好みの色が少ないことがあります。
黄緑色のカラーガラスは注文された方の好みの色を調色して、壁一面に貼ったもの。綺麗な若草色で喜んでいただけました。高透過ガラスの裏から彩色しています。
壁の棚部分は、ガラスに丸い穴をあけてボルトで留めていますが、穴位置が狂うとすべてだめなので、穴位置はいつも気を抜けません。
こちらも注文された方のリクエスト、ティファニーの色。
調色するとわかりますがただの水色ではなく、微妙に黄色や緑、エンジが入っています。
色を合わせる場合 調色していきますが、方法は元の色をジィ~と何回も見ている混ざっている色が予測できます。
ただ黄色を例えればレモン色かヤマブキ色かで、まるっきり違って発色するので、色はいつも95点を目指します、と伝えます。一度では出ません。
100点満点は色の場合はありません。印刷でもメーカーのカラーガラスでも、製造時期が違うと色も微妙に違うように、同じ色味は一度の制作でしか出せません。
また色が固まると彩色した時よりも少し濃くなるので、予測しながらの作業です。
見た目よりも時間も必要で、結構大変なアートガラスです。