ガラスが異形、変形なのでガラス実寸の型を取りに富山~金沢へGO。
毎度、出張には現地のガラスや工芸を見るようにルートを組みます。金沢や富山では昔の日本建築が多く残っていて勉強になります。
富山県の井波という木の彫刻で栄えた町、40年前に初めて訪れ4~5回は行きましたが、今回は十数年ぶり。このような魅力的な木の看板や欄間彫刻がたくさんあります。
今ではこんな1枚板の材料は入らないでしょう。
古い家屋のガラス、現在と違ってゆらゆらと波状です。通称「波板」これだけ大きいと当時は超高級品でした。ふつうは木の枠で分割しています。古い日本家屋に使われていましたが、多くは取り壊されました。
まっ平で大きな現在のガラスが製造可能になったのは結構最近、昭和の後半です。
波板ガラスは現在は国内では製造していませんがフランスでは作っていますので入手は可能、でもあまり使いません。
我々には貴重な発見。割れた部分をコの字の金属でつないでいます。
これは初めて見ました。多分ニカワで留めていると思います。
割れた時にニカワと金でつなげて景色を作る技法が器にはありますが、板ガラスも当時超高級なものだったのでしょうから、このような品がある修理が生まれたのでしょう。素晴らしい。
深い山が好きなので、あえて深い山の中を帰ろう、となり、真っ暗というか漆黒の夜の山道を走りながら、
「何十キロも家一軒なくて真っ暗、やっぱり深い山の中は寒いにぃ」なんて走っていましたが、この後に起こる恐ろしいことはこの時には、想像できませんでした。
次回起った恐ろしいこと、書きます。