アートガラス 象嵌 (建築アートーガラス)

打ち合わせのひとつに、金属の枠にガラスだけでとめる、という内容があり、資料で出してきた写真です。

基本はガラスをドアのように押しぶちやサッシのように枠の溝に入れてとめますが、アート的に出来るだけ薄い金属しか見せたくない、と言う意匠の場合、ガラスだけで接着する方法はあります。

でも手間は数倍かかりますよ。

金属の枠は2m50cmくらいあり、とても重いです。これが何本か公園に設置されました。

色ガラスは厚さ約10ミリ、隙間2ミリで接着しています。

こちらは病院のフェンス、ワイドは10m位でした。工房内でなく現場に行ってガラス設置。外部での作業は工房内の数倍エネルギーがかかります。

ただのフェンスよりも、色ガラスが入ることで温かみが出ています。病院の冷たさのイメージがなくなりました。

こちらは住宅の玄関間仕切り、半透明の乳白色ガラス、太陽の当たり具合で白色が変化します。こちらも現場での作業でした。

ご紹介の写真、すべて金属枠にガラスのみで接着しています。金属枠とガラスのみなので、すっきり感がありますが、安全強度をしっかりと考慮しなければなりません。

先日書いたビー玉の作り方。

溶かしたガラスの量を同じにして、金属の長い滑り台の上から転がしていきます。コロコロと落ちてゆけば丸くなり、ガラス量が同じなので大きさも揃うという事。

な~んだ、と思いますが、これ考えた人、安価で子供の遊び文化に多大な影響だったので、偉大です。

大量に安価でシンプルな設備でユーザーの心をつかむ、ものつくりの理想ダス。