ガラス墓 (彩色エッチングガラス)

お墓に設置されるアートガラス、技法はサンドブラスト彫刻後、彩色です。ありがとう、の文字は彫刻後に汚れ防止処理をしています。

彩色の場合、出来れば普通のガラスでなくて高透過ガラス、ハイクリアガラスを使わないと、薄い色ほど緑かかってしまいます。彫刻は主に裏面からしますので、表面にガラスが被っている状態のためです。

窓ガラスなどは5ミリ厚ほどなどでクリアと見えますが、薄い緑色。白い紙を当たると、白でなくうすい緑色です。ですので、黄色は黄緑になるなど、薄い色は違った色に見えてしまいます。

通常の鏡も少し薄い緑色。ですので高級な宝飾店、洋服店や美容室の、品物、姿や顔をきれいに映す目的の場所では、高透過ガラス、ハイクリアガラスの鏡が使用されています。

高透過ガラス、ハイクリアガラスですので、黄色がきれいに発色しています。

彩色の場合、サンドブラスト彫刻後にまた全体をマスキングして各色部分を彩色していきますが、サンドブラストのままマスキングするとマスキング跡がついてしまうので、一度汚れ防止剤をかけなければなりません。

ですので、彩色加工は彫刻加工以上に手間はかかります。

日本旅館へ設置された、アヤメの彩色エッチングガラス。和の空間でも色味やデザインでガラスもきれいに存在感を出してくれます。

アヤメ、菖蒲、カキツバタ、勉強しないとよく違いが分かりませんが、知っている方がいたら指摘されますので、勉強勉強。

彩色の場合、外部や直射日光が当たる場所では、数年すると色が退色してくるので、室内か直射日光が当たらない場所をお勧めします。

上記のガラス墓は室内のお墓、ここは体育館くらいの大きな屋根付きの好きな墓苑、もう公園より素敵です。

お墓や寺社関係や和空間のガラスは、日本人のDNAがうずいて興味が沸く分野です。