ガラス家具をステンドグラスの前に設置した状態。
パッと見ると、どこにガラス家具があるかわかりにくい、それが趣旨です。各ステンドグラスの前の聖書台、誓約書台、指輪台が置かれていますが、透明なので背面のステンドグラスを殺さなくてすみます。
これが通常の木製家具とした場合、せっかくのステンドの絵が死んでしまいます。
誓約書台、こちらは背面はオープンなのでクリーニングは容易。下にキャスターを付けてあるので移動も楽です。
100年前はガラス屋と画家の分業と描きましたが、100年前のステンドの一部を見るとよくわかります。
現在、日本でこれだけのステンドグラスの制作は正直、出来ないでしょう。
理由は、時間が非常にかかること。であれば、価格も非常にかかること。そして手焼きのガラス材なので色の深みが素晴らしいこと、などなど。
もっともこれだけ重厚感がある美術的なステンドグラスは、結婚式場や公共的なスペースでないと、圧迫感で負けてしまいます。
この3連の銀座のステンドと同じグループの3連の藤沢のステンド、この6連のステンドグラスがいままで数百枚見てきたアンティークステンドの中では、最高峰と思います。