鉛線のないステンドグラス、というのでしょうか？ガラス材はステンドグラス用のガラスです。
鉛線では空間的に重い、と感じた場合に３ミリ空かせてのステンドアートガラスを制作します。
今回は以前にも岐阜県で制作させていただいた設計家とＹＭさんからの依頼でしたので、スムースに進めることができました。
住宅で建築法上、防火ガラス用のワイヤーガラスが設置されていますので、ワイヤーが薄らぐようにしました。
ワイヤーガラスはよく防犯と思われますが、防火です。ですのでワイヤー自体はそれほど強度はありません。火災などでガラスが割れた場合、ガラスが落ちる時間を稼ぐためです。ガラスを割ると簡単にワイヤーも引きちぎれます。
取付方法はガラスを各辺３ミリ空けて枠にダイレクトにコーキングとめです。押縁よりもすっきりと見えますので、好評です。
３ミリ空きでカーブする形を合わせるのは、エネルギーが必要。きれいに合っています。ＴＵ君、お疲れさまでした。
鉛線の通常のステンドグラスと鉛線なしのステンドですと、鉛線有の通常のステンドグラスのほうが作りやすい。
理由は鉛線に隠れる２ミリくらいの部分をガラス同士ぴったり２ミリにしなくても隠れます。鉛線なしの場合は、３ミリ空きを可能な限り平行に。すべて見えてしまいますのでね。
細く尖がるほど、ガラスがチップしやすいので難しくなります。
帰りの高速道路のお店、既製品ですがアールデコの照明がありましたので、参考でパチリ。アールデコの造形が好きです。
ガラス屋は形とともに、どうやって組み立てているのか、などが気になります。
