くらげのサンドブラスト、ボカシ彫りです。こんなくらげに刺されたら、やばそうです。
くらげのイメージでは体は半透明的ですが、アートガラスでの表現はケシた技法ですと、半透明のイメージは出ません。
そのときは彫刻ではなくて絵画的な発想でサンドで描く、というイメージをします。鉛筆などで描く場合のボカシ部分を砂でぼかします。でも鉛筆と違って、消しゴムは効きません。
砂、と言ってもアルミ質のものですが、彫る場合の空気圧は基本3~5キロ、ぼかす場合は小さなものは1キロくらいに弱めて、描くように砂を当てていきます。
くらげの体内部と足はサンドブラスト、体の頭?お椀はぼかし。背景はケシとボカシ。
サンドブラストやエッチングガラスと呼ばれている技法の一番シンプルなものは、平彫りという技法。
この魚たちは幼稚園の給食室のガラス戸なので、さわっても安心なケシ状態での平彫り。白い部分しかケシていません。黒い部分は透明になります。
サンドブラスト、エッチングガラスでの最高峰の技術は超立体彫り。
様々な工房さんが独自のモチーフで制作紹介していますが、超立体彫りの技法説明は、また後日。
超立体彫りは、制作していくとかなり気力、体力を使うので、完成するとクッタリしますが、やはりダイナミックで面白い技法です。
それぞれ取り付く場所などで、彫る技法が変わってきます。幼稚園に超立体彫りを提案しても、趣旨が違います。やはり超立体彫りは工芸的なアートガラスが求められている場合となります。