ステンドグラス (住宅・店舗ステンド アートガラス)

ベベルド=面取りガラスでのステンドの仕事を打ち合わせましたので、以前制作したベベルドステンドグラスを。

まわりを面取り磨きしたがガラス材を組むステンドグラスを、ベベルドとかベベルとか言います。透明ガラスやくもりガラスを面取り加工するため、通常のステンドガラス材よりは1~2mm厚いガラス材になるため、鉛線も専用のものを使用しないと、強度は出ません。

こちらは海沿いの窓空間に透明のベベルドステンド、寂しいのでエッチング彫刻で貝やカニを彫りました。ベベルド=面取り磨き部分は、光の屈折で美しく見えます。

壁や窓、ドアには建築時に計画すれば、アートガラスやステンドグラスは容易に設置できましが、そうはいかない場合は金物額縁の中にステンドグラスを入れ、かければ壁に窓空間があるようにできます。

この場合は、背面にはミラーを設置し、手前にステンドグラスをつけます。

壁につける場合に気をつけたいことは、壁とステンドがぴったりと垂直であること。額の絵などをかけると紐とフックでどんなにがんばっても上のほうが斜め下になりますので、このような場合は、ドッコ、という方法で設置します。

ドッコの方法、20数年前にベテランの大工さんから教わりました。

よくテレビで職人技、「すごい日本」の番組がありますが、実情はこのような職人さんは、以前と比べてかなり少なくなってしまいました。ご本人ががんばっていても、道具を作る職人さんがいなくなっているという危惧。

伝統の日本ニカワ、もう日本ニカワ採る方は全体の1%くらい、日本画や蒔絵の筆、和紙を漉く すだれを作る人、様々な道具職人さんが消えていってます。需要と供給、という言葉だけで片付けてしまう問題ではない、と思います。

「日本のここがすごい」の番組は多々あるけども、「日本のここがだめ」って番組、やってくれないかな?まあ、スポンサーなどの関係で、無理っぽいけどね。

蒔絵の筆を作る若いカヤねずみの毛、最後の生息地、カヤねずみ 絶滅したそうです.ですので今ある筆を大切に使うって言ってました。