サンドブラストとエッチングガラスの呼び方の違いについての質問をいただきますが、基本はサンドブラストという空気と砂で彫る技法です。
それに汚れ防止のフッ酸加工をしたものが、エッチングガラスと呼ばれていますが、人や会社で呼び方は統一されてはいません。本来のエッチングガラスとはサンドブラストせずに、強いフッ酸で時間をかけてガラス部分を溶かしていった技法(100年前のガレなどの時代)ですが環境問題などで、現在はまず実用的には制作していません。
ですのでエッチングガラスというと、サンドブラストでないほう、装飾的なデザイン性のあるものなどの呼称になっています。
シマウマ透明で、左ベースがサンドブラストのまま、右ベースが汚れ防止加工したエッチングガラス状態。
シマウマなど白黒はっきりしているものは、サンドブラストの基本の「平彫り」というこの技法が見た印象、インパクトがあります。
ですので、細かく、深く彫るのが良い、とはならず、そのモチーフにあわせた一番印象深い技法を提案します。
昔の家にあった、「くもりガラス」は現在のサンドブラスト技法ではなく、「水けし」という技法。水と細かい砂を上から落としてくもらせる技法。現在は絶滅技法です。
水を使ってけしてあるので、おいらがまた純粋でピュアだったお子様時代、祖母の家でガラスに唾で絵を描いても、乾けばきれいにくもりガラス状態に戻ったわけです、唾も水分なので。
現在のくもりガラスは戻りません。ですのでフッ酸加工で汚れ防止をするわけです。このガラスを「タペストリー」とか「フロスト」とメーカーで商品名となっています。
祖父は大工の棟梁でしたが、自分はカンナをかけたくてこっそりかけて、打ってあった釘の頭でカンナの刃をガリガリにした記憶がはっきりあります。他人だったら昔ですので、はったおされていたでしょうが孫なので笑顔で道具に興味あるんだったら、とかなづちくれました。
幼少の写真では鉄砲の変わりにベルトにかなづち、差しております。