積層・造形アートガラス(建築アートガラス)

積層ガラスは昨今、いろいろな会社さんで制作していますが、お見積り依頼時にガラス材の面積と重さを説明しますと、多くの方は面積と重さに驚きます。

ガラスは透明素材なので重さをイメージしにくいですが、重い素材です。基本の水の質量の2.5倍あります。

仮に30cmのキューブ状ですと、68キロ、50cmのキューブですと一気に312キロ、持てません。また30cmを10ミリガラスで組む場合、30cm角が30枚、2.7平米、50cmキューブですと50cm角が50枚、12.5平米。6畳間が約10平米なので、ガラスを思った以上に使います。

イメージだけで希望される方はここで断念してしまいます。

積層でなく、ガラス板を造形すると重さはグッと軽くなりますが、問題点は強度。写真は高さが70cmくらい、ヨットイメージのガラス造形、重さは15キロくらい。好評でした。

ご参考で尖っている先端部分、「ピンかど」と指示しないと丸くされちゃいます。

この積層は重さが500キロくらいでした。設置場所は奈良県。部分的に工房で接着して10ピースくらいを現場で接着しました。

太陽で硬化する接着剤なので、基本は外部では接着はしません。どうしても接着する場合は、太陽の無い時・・・夜間,徹夜仕事となります。曇り、雨でも日中は太陽光あります。

この積層ガラスは噴水なんです。

ガラスの中に見える穴状を下から水が登って、上から四方に流れていきます。ガラスに穴空けるのも80枚くらい斜めなんで、計算で穴位置を出しましたが、無事に組みあがるとホッとしてぐったり。

そんなわけで、積層ガラスは重いです。