ハワイアンステンドグラス(建築・住宅ステンドグラス)

極楽鳥花のイメージのステンドグラス。大きさは300x400ミリと大きくはありませんが、部屋のワンポイントで設置したいとのリクエスト。

ワンポイントでもステンドグラスが部屋にありますと、全体の空気感が違ってきます。単色の色ガラスもきれいですが、花と葉っぱには色が混ざっているガラス材を使いました。

デザインはデフォルメして、カジュアル感のあるステンドグラスです。オレンジ系の色が混ざっているガラスがきれいです。

こちらはご自分のヨットをデフォルメして、現在建設中のツリーハウスに設置するということでした。夜でも色が目立つように半透明のガラス材を使っています。

外部になる面には、雨対策として透明ガラスを当てます。これは建築の大きなステンドグラスでも一緒。昔のヨーロッパのアンティークステンドはそのまま外部に面していたので、100年くらい経っているとステンドの鉛線が手で切れるくらい劣化してしまいます。

ただヨーロッパのアンティークステンドグラスは一枚一枚、ガラス自体をハンドメイドで作っていたので発色が素晴らしい。ガラス材自体は耐候性が高いので劣化はしませんが、太陽に長く当たっているガラスはカットすると、目指すカットラインから変な方向へと走りやすくなります。

ガラスをカットするときには、よく固いダイヤモンドで切る、と思われますが、ダイヤモンドでキズをつけただけでは無理。現在は先端に小さな回る刃がついておりカッターオイルをつけて切ります。カッターオイルは灯油でもOK。切るというよりは傷を付けた内部にオイルが染み込んで、ガラスの分子同士を離す現象。

建築ガラス材は引いてカット、ステンドグラス材は押してカット、カットしていくとそのガラスの硬さがわかります。硬いほど自由に切りにくい。

ガラスは科学的には常温で固まっている液体なので、太陽熱でお行儀よく並んでいる分子が動いてしまうわけです。分子を熱で整列させるのが、強化ガラス。

常温で固まっている液体がガラス、加熱すると吹きガラスなどの液体になるわけです。

ツリーハウスはなぜか惹かれるものがあります。海外のテレビ番組ではかなり大きなツリーハウスを作っています。日本の建売住宅くらいのもの。木を痛めないで作る方法など、勉強になります。

小さな小屋、タイニーハウスなど人気ですが、大人が自然と遊べるということは豊かなことなので、もっと遊べるような社会になって欲しいです。

自分もこれまで小屋は自作で6ケ作ったけれども、ほぼ物置き。

大きなログハウスって憧れます。