ホテル彫刻ミラー (建築ミラー・ガラス彫刻)

ミラーに山を彫刻したいと打ち合わせましたので、ミラー彫刻のご紹介。

こちらはミラーに彫刻して彩色しています。一枚のミラーがワイド2500ミリ、高さは1200ミリなので総長10mほどの長さ。リゾートホテルなのでこのくらい長いほうがインパクトあります。

4連装なので左から朝、昼、夕方、夜のイメージでデザインしています。ミラー全体で彫ってしまうよりも周りをミラーのまま残して、長方形にくもらせた上にデザインすることで圧迫感を緩和させています。それとまわりを見て、これはミラーなんだって気づいてもらいたいって事も意図。

注文された会社から題名を希望されたので、友人のテミヤンの好きな題名から、「海色の街」 インスパイアさせてもらいました。おかげで好評でした。

テミヤンの歌は湘南色でぜひお勧め。

ガラス、ミラーに彩色する場合は半透明色を使います。というか半透明色の色材を調色して作る。不透明だとシールを貼ったようになり、透明だとちょっと色が弱いので、半透明。

ガラスは光を通し、ミラーは光を反射することを味方にするわけです。10mの額縁は売っていないので、特注。額縁の色も特注色。

吹きガラスの作家、NGちゃんから、アジアコスモポリタン文化賞を受賞した、との便りが届き、嬉しく読ませてもらいました。彼女とは知り合って早いものでもう30年近く、世界中へますますの活躍、応援しています。

若い人から、アートガラスで売れたい、有名になりたい、と相談されますが、大切なことは続けていくこと。とかく若い時代は売れたい、有名になりたい気持ちはわかりますが、焦ってもしかたない。「漂えど、沈まず」っす。「葉っぱの出ない寒い日は、下へ下へと根をのばせ」っす。

大器晩成って慰めのように使われますが、正しくは「大器は晩年でなければ、成れない」

もっとも自分は有名になるという希望はないので、相談者としてはどうかな?