アートガラス造形 (建築アートガラス)

エッチング彫刻やステンドグラスなど、装飾するものを作る以外に、ガラス板を組み上げてのアート的な演出の仕事もあります。

このような場合は金物会社さんとのコラボになるので、金物の仕様の打ち合わせをしっかりしておかないと、ガラスが納まらない、ってこともあるのでご注意。

昨日もマンションホールに設置されるガラスのケースを7台、組み上げてきました。写真取り忘れてしまいましたので、似たような仕事の写真を。

広いスペースの入り口に、ガラスの柱を左右に設置した空間。ガラスはくもりガラスを合わせ目を45度に磨いて、金物を寝かせて差し込みますが、ガラスなので一枚ずつだと当たって欠けてしまうので、このような場合は仮組みで箱状にして、金物を立ててから本組みにします。

やり方は誰も教えてはくれませんので、イメージ図や設計図が出てきた段階で、安全な方法を考えなければいけません。既製品でなければガラスに限らず、全ての部材の仕事の職人さんは納め方を年中考えています。ですので現場ではあっちであ~だ、こっちでこ~だ。

簡単そうに見えますが、この大きさのガラス柱を小口45度に合わせて、欠けずに納めるのは思ったよりもむずかしいダス。終わるとホッとしてぐったり。

天井の中からガラスが下がっている仕様。これはめちゃくちゃ、むずかしかったであります。長さは4mくらいを3分割。

下から4名でガラスを差し込んで、天井裏の1名が水平合わせてボルトでとめるんですが、ビルの天井裏、隙間30センチくらいで柱いっぱいで狭すぎ。痩せていて身軽なAKさんがいて、良かった。TU君なんて力あるけど100キロあるんで天井突き破って、ガラスでなく自分がぶら下がっちゃう。

でも終わるといろいろな経験と改善点が身体でわかるので、ノウハウのお宝は増えていきます。

このようなガラス材を組み上げるものを「やくもの」といいます。

制作とともに、設置や打ち合わせが続いて、やはり体力的に落ちてきている・・・老いるショック!