石のサンドブラスト(建築・フューネラル彫刻)

とても少ないですが、ガラスではなく石に彫刻依頼があります。依頼はエッチングガラスなどでお付き合いしている会社から、たまたま石にも文字を彫る場所がある場合などです。石は種類と大きさなどでお引き受けできるか、判断します。

理由は硬い石、高級な国産黒御影石などの場合、彫刻した細かい石の残りが回収しきれずに、その後ガラスを彫るときにチップして彫刻面に小さな凹みが出来てしまうためです。

柔らかい石はその心配が無いので、建築ガラスの流れでの依頼で彫刻する場合があります。大理石は柔らかいです。でないと、ヨーロッパの彫刻像は彫れません。エジプトの砂岩も彫ったことがありますが、もっと柔らかいです。

まあ、柔らかいって言っても、石なのでたんこぶは出来ますよ。そして重い。

アートガラスの流れで、店名を彫刻しました。かなり柔らかい石でした。深さは10ミリほど。

こちらはこれから彫刻するためのサンプル制作。この石も柔らかいです。

上2段が深さ0.7ミリほどで浅く、下2段が深さ1.5ミリほどで深く、というリクエストでした。本番は100文字くらいあるので、石が柔らかくて良かったです。

石は、特に墓石など大きなものはカテゴリーが違いますので、石屋さんの分野です。石屋さんの彫る砂の大きさは、我々の倍くらい大粒。アートガラス関係の場合、砂の大きさが小さくないと細かい部分の表現が出来ません。またマスキングテープの厚さもまったく違います。

インテリア関係ですと、柔らかい石がメインなので対応は可能ですが、あくまで石の種類を確認してから。ガラスの文字でしたらお任せを。

石屋さんとガラス屋の共通は、ともに「角で泣く」と言うこと。

石もガラスも、当たって角が欠けると、その材料は使えないと言うことです。