制作中のひとつ、板ガラスに面取りカットガラスを接着。

昨今、アートガラスで積層ガラスという分野が、いろいろなガラス制作会社さんでも扱われてきましたが、ガラスをきれいに接着すると言う作業は、ものすごく大変な作業です。重いしね。

きれいに見せる、と言うことに、とても神経を使う技法です。我々のメインはエッチングガラス、彫刻ガラスやステンドグラスですので、こちらはおおよその制作工程を把握できますが、接着するガラスは、読めません。

写真は数年前に制作した、板ガラスに面取りカットガラスを接着したパーテイション。納期的に3ヶ月は欲しいところでしたが、いろいろな都合で1,5ヶ月しか製作期間が無く、毎日毎日、10数名が格闘しました。今でも、よく間に合った、と思いますもの。

でも無事に完成すると、嬉しいものです。

今の物件、写真よりもシンプルですが、制作中はもうハチャメチャ状態です。これでも最終段階なので、まだ整理整頓されている状態。

最近、仕事のリズムがなかなか合いません。要は自分の思い、行動にリズムが合えばスムースに進むわけですが、リズムが合わない状態は、空回りやいろいろなトラブルなどなど、超えなくてはならない山々が次々に目の前に出てきます。

そんな時はリズムが合うまで、もがくしかありません。

以前に聞いた、人間国宝のご老人が、

「なぜ、人間国宝までに極められたのですか?」との質問に

「人よりも不器用だったからね。」との言葉が、心強く、残ります。