ラリック エッチングガラス (建築・店舗エッチングアートガラス)

相変わらずにバタバタしながら制作していますが、やはり12月は時間の経つのが早く感じます。

エッチングガラスでの依頼で深く彫って欲しいとありますが、産業用のエッチングガラスでは深彫りといっても、0,5ミリほどしかありません。我々は産業用ではないので、彫る深さの打ち合わせでは0,5ミリは「ケシに毛」という呼び方をします。アートガラスのエッチングガラスでは、0,5ミリはケシ。

ガラス板厚の安全を考慮しながらデザインにもよりますが、部分的に2~3ミリは彫ります。

写真はラリックのような凹凸が激しいアートガラスの要望でしたが、ラリックは型を作って溶かしたガラスを流し込んで制作する技法なので、単品や少数枚の場合は現実的ではありません。

でも表現したかったので逆転の発想で、厚い板ガラスを彫りこめばラリックのような凹凸の激しいアートガラスが出来きました。深い部分で約12ミリくらい。ガラスは15ミリの高透過ガラスです。

ラリックイメージの場合は、通常のガラスですと厚くなるほどにグリーン色が強くなるので高透過ガラス、ハイクリアーなガラス材を使います。なんかカッコイイです。

通常は深く彫るほどにラインに砂が当たりぼやけて甘くなってしまうのですが、それはいやなので深くてもラインがシャープに出るように、テクニック駆使しまっす。

前回、銀座で打ち合わせ、と書いたら、夜の高級なお店でお酒飲んで打ち合わせ?と、勘違いされましたが、打ち合わせはお店が始まる前の昼間か造作中のお店ですので、ハズキルーペのCMのような時間帯、一度も行ったことがありまっせん。

おかげさまで氷彫刻やアートガラスでいろいろな超有名なホテルやお店に仕事で行きましたが、通用口から。正面から入ったこと、ないんではないかな?

高級な空間はオイラには場違いで苦手なので、裏方のほうが性に合っとります。