和彩色エッチングガラス(建築・店舗アートガラス)

ミラーに金粉を彩色する仕事が完了して、マスキングテープを剥がしたら小口に5ミリくらいのハマ(欠け)があり、至急に一枚再制作。

建築アートガラスは納期重視なので、懇意にしているガラス材の会社に無理を言って1日で材料を作ってもらい、間に合わせます。完成したと思っているので、精神的にも体力的にもかなりガックリきます。

ミラーを引き取りに行ったら、磨き職人さんが「季節の変わり目だから、オレもこの間、欠けた。」と納得いくようないかないような励ましの言葉でしたが、ありがたくミラー材を1日で仕上げてくれていました。

石屋さんとガラス屋さんは、角で泣く、というように、角が1ミリでも欠けたらその仕事はアウト。

と言うことで、金粉彩色をしていましたので、彩色のアートエッチングガラス。

このアートガラスのデザインは、京都の友禅作家のO先生とのコラボ。さすがに線が素晴らしいです。タメになったねぇ~、タメになったよぉ~。

彩色もかなりエネルギーを使いました。京都の和風旅館へ設置されました。設置されれば透明ベースに半透明色になり、彫刻質感も増します。

やはり、和は落ち着きます。

機会を頂き、来年7月にイギリスでの「英国王立美術展」の日本の美術へガラス彫刻を出展をすることになりました。作品展などはもう16年ほどお休み状態でした。

考えてみると2002年のソルトレイクオリンピックのアイスアートで、作品制作はけっこう燃え尽きてしまったかも。自分の作品よりも注文された方のリクエストを形作るほうが、合っているようなので。ですので、クリエーターでなくアレジャー、アーティストでなくアルチザン、職人。

あの時は「聴こえないはずなのに・・・」という題名でした。2000年から2001年の明けるときに鎌倉で4mの氷の馬を制作しましたが、題名は「言葉の変わりに・・・」でした。この2つのテーマは今でもけっこう気に入っています。

いろいろなタイミングで重い腰を上げてみようかと思います。

と言っても制作期間が3ヶ月ほどあるので、いつもの重い腰のまま。でもOTさん、がんばってみますよ。

スイッチはいつ入るのでしょうか、ワシ。