おすし屋さん エッチングガラス蛸、完成。
蛸は鱗もなくてツルツルしているイメージですが、観察すると肌質はツルツルではありません。刺身の蛸、食感を思い出します。このようなモチーフの場合、がんばって彫ってもそのままではマンガチックになってしまうので、質感や陰影が生きます。海老と同じように、おすしの新鮮さと高級感が損なわれたら、怒られてしまう。
けっこう目ん玉、性格、気、入ってます。
岩に乗せて、というリクエストですので、岩も凹凸感がある彫刻加工をします。この岩もただ彫っただけでは面白くはありません。
蛸の肌の質感は細かく、岩の質感は大きく、と技法を変えています。
海老も腹の足の辺、けっこうシュールですが、蛸も姿は不思議。フランス人、蛸食べないって言っとりました。デビルフィッシュ、悪魔とか言っとりました。でもおいしいですよ~。足の先っぽなんて、うまい。
シャコなんて生きた姿、ジィ~と見たら嫌いになりそうなんで、さらっと見たほうがいいです。海で泳いでいて身体にシャコがへばりついたら、悲鳴出ますよ。
おすし屋さんエッチングガラス、残りは魚類です。
先日の修行中の先輩話、後輩らと会うときに良く出る話のひとつですが、いろいろ個性豊かなやりたい放題の先輩も多かった。今だったらパワハラだ、なんだかんだとなるのでしょうが、あまりうるさい世の中も面白くないと思うんだけども。
「岩ちゃん、いつもがんばっているからみんなに秘密で、これ食べな。」
「ありがとうございます。・・・・・んっ?これなんか変わった味がする・・・」
「それ、腐ってんだ」
これはパワハラなのか、ジョークなのか、はたまた性格が悪いのか。歪んだ愛情と思ってますがね。
とにかく個性豊かな諸先輩方、鍛えられました。アザ~ス!