エッチングガラス 海老 (建築・店舗エッチングアートガラス)

伊勢海老、完成。おすし屋さんに設置されます。

伊勢海老はながく紀伊半島でしか採れない、と思っていましたが、近くの海でも採れ、伊勢海老って呼んでいることを数年前に知りました。地域のブランド名が海老と言う普通名詞から伊勢海老という固有名詞になったんだろうか?

伊勢海老はエッチング彫刻する場合、細かい部分まで観察しなければ存在感が薄れてしまいます。というか、ありがたみがなくなると言うか。やはり、海老、蟹は贅沢な食材ですから。それにおすし屋さんに設置されるので、まんがチックでは鮮度落ちそうでまずいです。

各部分の作りはもちろん、甲羅の質感も出すとリアル感が増します。そして陰影仕様。

でもジィ~と観察していると、腹の面なんてけっこうヤバイ姿。特に足の付け根なんてけっこう不気味、プレデターみたい。ですので、深く考えると食べれなくなりそうなんで、おいしそうな姿しか観察はしません。

海老でいつも思い出すことが、若い自分の修行中のこと。よく面倒見てくれた先輩のおひとりが北のほうの出身でした。

「イワちゃん、イビ 食べるか?」

「・・・イビってなんすか?」

「イビったらイビだろう、ほれ」

「・・・・海老っすね」

「だから最初からイビって言ってるだろ!」

きつかった修行時代によくしてくれた先輩の言葉もヒヤリングできるようになるのには、そんなに時間はかかりませんでした。毎日毎日12~15時間は一緒でしたので。

ありがとうございました。