微妙な揺らぎ感を出すためにハンドカットしていた曲線のエッチングアートガラス、設置完了です。
壁に埋め込むタイプで、背面にはブラックミラーにクリアなスワロフスキーを接着し、手前にエッチング彫刻をしたガラスをセットし、間の下に照明、ガラスの表面の曲線には金粉加工をしました。
手前の透明ガラスは両面に彫刻加工しています。
コンピューターカットで曲線を作るよりも、微妙な揺らぎ感のハンドカットのほうが、長く並んだときには人の体温が感じられると思います。
背面のブラックガラスに手前のラインがうっすらと映りこんで、奥行きが感とボリューム感が増します。
光が入る箱物の場合、設置で一番苦労することは、埃。背景が白っぽければ埃は目立ちませんが、エッチングガラス彫刻も目立たなくなります。ですのでエッチング彫刻が目立つように背景は黒系なのですが、黒系は埃も目立つ・・・
ましてアートガラスを取り付ける場所は、他の業者さんが仕事をしていることが多いので、空気中の埃はいっぱいです。何度も何度も確認して、外してクリーニング、を繰り返すしかありません。
このような場合に重宝するのが、静電気防止剤、これをタオルにつけて拭くとグッドです。あとは掃除機で吸う。
長いほうのエッチングガラスは2,7mありますので、エレベーターに乗りません。がんばって4階まで階段手上げしました。
4階くらいはまだまだ、横浜での仕事の13階を2往復という仕事に比べれば、楽です。長く重い100キロほどのガラスを皆で持って上るのは、13階を2往復が体力の限界っす。