大きなエッチングガラスやステンドグラス、アートガラスばかりを制作しているのではありません。
ご要望があれば、このような精密なエッチングガラスも制作しています。このライカのカメラはほぼ実物大なので、細かい部分を彫刻するのに気を使いました。
細い部分で彫刻できるのは、0.5ミリ巾までですが、やはりしっかりと表現できるのは1ミリ巾までです。
丸いガラスを寝かせて写真を近くで撮りましたので、本体が斜めにバランス悪く映っていますが、実物はちゃんとまっすぐです。それと彫刻面からなので反対に映っています。
大切なのはただ彫刻するだけではなく、陰影加工を施すこと。
彫刻だけではどんなに深く彫っても、立体感は出ません。逆に陰影加工をすれば彫刻の深さは浅くても、立体感が出ます。
このような小さな機械類でも可能な限り、表現したくなってしまいます。今回は小さなビスやレンズを回すギザギザまで出したかったので、すこし苦労しました。
小さいから制作が楽、大きいから大変、とは限りません。逆のこともいっぱいあります。
でも大きなアートガラスは重いっす・・・腰がっ!ってなっても持っているときは離せないので、大騒ぎするしかありません。大騒ぎすれば、他の人が自然と力を増やしてくれる。
「言葉は人類の最高の発明」なので、しゃべらないと損です。