壁面アートガラス(建築・店舗アートガラス)

先週末から今週は設置でヘヴィーさを覚悟していましたが、やっぱりヘヴィーでした。7日から本日まで朝から夜中まで毎日5~6名でアートガラスを設置しまくる日々。

その前にはアートガラスの制作と準備で3週間、ここ1ヶ月間、タイトな日々。

「ここの狂いやゆがみ、納まり方どうします?」  「誰も作ったことない物だから、任せる」  「・・・・・ぐふっ」

山状のガラスが壁から飛び出ているようなアートガラス。長さは約5m、ひと山が204ミリで90度に折れ曲がって、上に11段、1,8m。枚数は506枚あるので、一枚1ミリ狂うとすぐに数センチ狂ってきます。でもガラスは0.5ミリは違うので、組み合わせて同じくらいのものをピースで作って、現場で合体。合体、4日間かかりました。

言葉で書くと簡単・・・実際は悩みの連続。

背面の金色のガラスからガラス造形が飛び出ている印象。右は90度折れ曲がっている壁面なので、ガラスが横からと飛び出ている印象。

このような造形ガラスで大切な一歩は、地震対策とメンテナンスが可能なこと。大概の地震では壊れないこと。

ただ固めちゃうと下のほうのガラス一枚がチップしたら全部壊すようになるので、強力だけれども容易に分解できる方法を考えます。あと見た目が美しいこと。

この3点の矛盾した課題をクリアしなければならないので、頭から煙が出てしまうわけです。得るお宝は一度苦しんだ経験は技能となり、ノウハウが得られること。多くのノウハウは苦しんで悩んだ結果で得るものが多いので、たやすく出すことが出来ないのです。と言うか、たやすく出すのはイヤッ!我々が悩んで得られたのだから、同じように悩めば出来るわけですからね。逆にもっと素晴らしいノウハウが得られる可能性もあります。

でも気の合う仲間には教えちゃうのも、アルチザン、職人の性。

追加であと1、2m、制作することになりました・・・でも2回目は問題点もわかり、気は楽です。

本日はもう寝ます。