クリア系のステンドグラス

前回、不透明色のガラスを使った和のステンドグラスのことを書きましたが、ちょっと聞かれましたので説明を。

ステンドのガラス材には大きく分けて、不透明系のオパールセントという種類とクリア系のガラスがあります。多くは写真のようなクリア系のガラスを使っての制作です。

おのおの特性があり、クリア系のガラスは外からの光で、ガラスの美しさが深く輝いてくれます。しかし、外からの光が入らないとステンドの色はまったく見えなくなります。

建物でクリア系のステンドを設置した場合、外からの光で昼間は建物の中から美しく、逆に夜は部屋からの光で外からが綺麗な状態になります。夜は建物の中からは発色して見えません。夜は外行く人に綺麗なステンドをサービスしている状態。

このような状態を常にステンドグラスの色で見せたい場合は、不透明のオパールセントのステンド材を使います。ガラスの透明感は、クリアガラスの色よりも劣ってしまいますが、使うイメージや条件をお聞きして、ご提案します。

もちろん、クリア系と不透明系のステンド材を組み合わせることも、可能です。

写真のステンドグラスは、大きさが200x260ミリくらいですが、ステンドグラスの色の存在感で、まわりの空気は華やかになります。

色ガラスってきれいだな、と思います。

部屋に小さなステンドグラスがあるだけで、華やかな気持ちになります。設置できる場所がない場合は、窓辺に下げるサンキャッチャーというステンドグラス技法がありますが、アメリカでは盛んです。

建築関係ですと超巨大なステンドグラスを扱う場合があります。

足場の真ん中でしゃがんでいる二人、都市伝説の小さいおじさん、ではありません。どちらも身長が180センチほど。天使のほうがでかいっす。

イタリアの工房が制作して、当工房が1年の打ち合わせや1ヶ月間の取り付けをした、このステンドグラスはでかかった。ワイド2mx高さが15m しかもそれが7列。

本気で脈、止まるかと思いました、少なくとも不整脈にはなってたと思います。