夏イメージのエッチングアートガラス(建築・ホテル・エッチングガラス)

酷暑でもお盆を過ぎた頃から朝夕の風にちょっと秋を感じ始めます。過ぎゆく平成最後の夏、夏イメージのエッチングガラスのご紹介。

ホテルのロビーの大きなガラス面に設置した彩色アートガラスです。高さは2m40cmほどあります。デザインは注文された会社から鈴木英人やヒロ ヤマガタを表現してほしい、とのリクエストをアートガラス仕様にアレンジしました。

様々な工房やガラス制作者がいらっしゃいますが、我々のスタンスはクリエーターでなく、あくまでもアレンジャーです。様々な方々からの仕事のリクエストに答えることが仕事。

ですのでアレンジャーであれば、様々な国の文化や物を知っておかなければ、役に立てないと思っています。アレンジャーのほうが我々には興味があり、合っています。いろいろな国の文化を見てみたい、知りたい、の好奇心のほうが、大きい。

クリエーターは物事を生み出す仕事、その才能はあまりありません。物事を壊す才能はあるとおもいます、人一倍。

ガラスの周りをケシ加工にして、ポスターのイメージを取り入れました。このようなレイアウトですと、見た印象がより異空間を感じると思います。

若い頃にいろいろなポスターを見て、ひとり、あっちの世界に行ったもんです。今でもポスターは大好き。「オールポスターズ」というサイト、面白いですよ。

この夏は海辺の街に住んでいる古くからの友人を、久しぶりに訪ねました。彼は学生の頃、先が見えない自分、まるで風のない鯉のぼりのような自分に方向性の風を吹かせてくれました。彼と友人にならなかったら、今の仕事にはたどり着いていなかったと思います。

「話しようか、久しぶり。私はコーヒーにヨットを浮かべる」 好きな詩を思い出していました。

と、暑い暑いと言いながら、夏が過ぎていくのはなんだか毎年、ちょっとさみしいです。