設計図のエッチングガラス(エッチングアートガラス)

体力的に風力のヨットは操縦がきつくなってきたので、クルーザーに変えました。

フランスの現地に行って契約し、大型船なので海のルートで運び数ヶ月かかりましたが、外洋にも宿泊でき、やはり船内のインテリアはヨーロッパ船は素晴らしいです。

・・・とクルーザーの設計図をガラスに彫刻依頼してくださったオーナーご夫妻がおっしゃていました・・・

私なんぞ、中学と海の近くの高校でも水泳部なのに、サーフィンすら乗ったことがありません。もう泳ぐのはイヤ!

下の写真は絵ではなく、ガラスに白いマスキングをして彫刻する部分をカットした状態です。このような曲線は原寸下絵とともにハンドカットします。細いラインで約1ミリ、呼吸を整えながら一気にラインをカットしていかなければラインが踊ってしまうので、このようなライン彫刻はエネルギーを思ったよりも使います。

右利きの自分は自分をコンパスの芯として、右回りでラインを引くと良いです。

ガラスに彫刻しているプロセス。

光を随時、いろいろな角度で当てながら彫りの深さやラインの曲がり具合をチェックしながら彫っていきます。

エッチングガラスの制作ではこの光がとても重要。光をいろいろな場所に当てないとしっかりと彫れません。よく光(照明)が固定されているサンドボックスを見ますが、光(照明)は自由に移動できるようにしたほうがよろしいっす。

今は白熱電球が製造中止になってしまいましたが、激しく彫っていくと白熱電球のガラスは薄いので一ヶ月に何個もだめになっていきます。現在LEDの照明に変えたらガラスが厚いようで、なかなか切れません。

オーナーご夫妻も喜んでいただき、また専門外の船関係の勉強も出来ました。ありがとうございました。