壁面エッチングアートガラス(建築用エッチングガラス)

ビルのエントランスの壁面に光で煽るエッチングガラスを設置しました。

今回は抽象的な木の集まりをイメージされ、一枚では立体感が出ないので、10ミリガラスを2枚重ねた仕様です。ワイドは600ミリほどですが、長さが3100ミリ、3,1mあるので3名が設置に必要です。

人数が少なくてガラスを持ち上げるときにフラフラすることを、業界では「ふられる」と言います。

まずは奥の一枚目をセットして、固定。まだデザインはさみしいです。

もうガラスをセットすると奥が拭けないので、何回も何回もクリーニング。これけっこう大変です。

2枚目が手前にセットされました。ガラスとガラスの間は50ミリほど空間です。2枚重なることで奥行き感が出ました。ガラスが長いのと手前の空間に限度があるので、写真では全体が入りませんでしたが、抽象的な木をイメージしたライン、立体的に丸く表現できたと思います。

上部空間には大きめのスワロフスキーを接着したので、歩きながら見る人は光の移動できらきら感があり、エッチング、サンドブラストのみよりも高級感とインパクト感が出ました。

壁面に光で煽る仕様は、決めては彫りの深さと陰影、そしてクリーニングです。

このクリーニングは思うより、とても重労働、ガラスを入れたり外したり、大変なんです。そしてエッチングガラスの場合は、背面の色は濃い色が最適。黒が一番目立ちます。白ですとまるで目立ちません。そして色をお願いするときには、つや消しにしてもらうこと。つやがあると、壁の凸凹などがある場合、光で拾ってしまいます。

あと、ガラス同士ぴったりと重ねるとすぐにキズがつくので、ガラス同士の空間は1ミリでも空けないと、地獄をみますよ。キズがついたら光で目立つので、作り直さなければなりません。むか~し、地獄をみたおいらが言っているので、確か。

ガラスは硬そうですが、けっこうキズつきやすい素材。私のように・・・