ここ数日通っている仕事、六本木の店舗の斜め前に以前制作したラリックイメージの照明がありました。早いものでもう十数年前かな。
世界的に人気のガラス工芸家、「ルネ・ラリック」のガラスは素晴らしいものがあります。 でも残念な事に、溶かしたガラスを使っての大規模な仕事ですので、特注で数点制作は不可能です。
また、制作しようとしても莫大な予算が必要となります。 そこで発想を変えて、厚い板ガラスの面から彫刻して、ラリックを目指します。
写真は共に半円にガラスを曲げています。 このように半円に近い小さな曲げガラスを制作してくれる会社もあまりありません。
半円、2分の1円は彫刻する場合、気をつけないとなりません。ガラスが大きく曲がっている分、平らに戻ろうとする動きがあるので、そこを無理やり彫るとヒビ、入ります。
どこ?というのは経験から感じるようになります。冷や汗の量と比例しながら。
このようにしますと、施主、設計、デザイナーの好みのデザインが可能になってきて、数も1点からOKです。 写真のラリックイメージは、デザイナーが描いたラフからエッチングガラス仕様にしています。
照明の種類で色が変わります。
我々はこの彫り方を「ラリック彫り」って呼んでます。 世界的に有名で人気のガラス工芸家は 「ラリック」「ガレ」「ドーム」を押さえておけば7~8割方、OKなのではないでしょうか。
現代のガラスアーティストですが 「デイル・チフーリ」 という人は惹かれますよ。 アメリカで最初の人間国宝です。
ギロッポン、後2~4回は行かなければ終わりそうもありません。駐車場でお客さんのWガラスさんの車も数日見ました。
Wガラスさんもどこかの店舗で格闘中のようです。